「マガジン・ワンダーランド」に黒澤世莉演出版『ON THE WAY HOME』の劇評「人が月に行く時代に《共振》する」を書きました。後半は黒澤世莉論になっています。例によっていずれウェブサイトのほうにも掲載されるはずです。
→掲載されました。(今ざっと読み返したら文章表現上の瑕疵も感じられるけど、それだけ今回追い詰められていたのだな…。)
自分が劇評なんぞを書いてよいものか? その権利や能力があるのか? 実作者に比べてそれを語る言葉のなんと浮薄なことか? といったことは常々自問しています。今回の内容は、とりわけその問いを迫られるものでした。が、自問したからといってその罪を逃れられるほど甘くもないと分かっているので、結局のところ、やりつづけていく、形にする、身をもって示す、とゆうことしかできないのだと思うけども、それもまた絶望的に当たり前の結論です……。せめてわたしに(倫理として)できることは、劇評を書く際に、自分のコントロールできる範疇で小手先で書く(対象を位置づける)のではなく、自分にとってはアンコントローラブルな未踏の領域にハードルを設定して、そこに足を踏み入れて超える、みたいなことだと思ってやってます。傍目には全然そうは見えてないかもしれませんけど、毎回そんなキリキリとした勝負です。心の中で泣いてます。
今回は(も)発表前にとある人に原稿を読んでもらったんですけど、その人との対話がなければ間違いなく書けなかったと思うので、この場を借りて感謝します。