マームとジプシーのワークショップ「まいにちを朗読する」。相模湖の、小原宿本陣にて。終わったー。ピクニック気分で楽しんで観てたけど、冷静に考えてみたらちょっと奇跡のような空間になっていた。遠いけど、東京からもたくさん人が観に来てたし。今、旅の途中で眠いけど、メモだけ。
小原宿本陣は、築200年といわれる建物で、企画者の林真智子さん(相模原市民文化財団)によると、生活感があって、しかも非日常を感じさせる空間を探してここを見つけたとのこと。(グッジョブだと思います)
風通しが良いのって、いいなあー
ただし普通の意味での「生活」はここにはない。すべては死んだ、過去の人の生活だし、その痕跡さえも、止まった時間の中にある。ここにあるのは、保管、保存、管理、といったことで、ここで人が住むわけではないと思う。その意味では、ここにあるのは、嘘の食卓。偽の食卓。
だけどそれが動き出す。「もうすぐ春だっていう、3月……」と繰り返されるフレーズに対して、荻原綾が、今日は4月24日で、3月じゃなくて、だから時間は止まってる、と語りだし、しかしすぐさま、でも今、それが動き出す、と宣言する、すると今まさに生きている人たち(ワークショップの参加者たち)が、時間を動かしていく。……とゆうか、観ているこっちもそこに手を貸しているのだと思った。そしたら、嘘が、虚偽が、フィクションになった。
演劇ってなんだかみんなでせっせと時間を動かしてくことかもしれない。
(終演後、縁側でひとり佇む尾野島慎太朗……)
(を背後から隠し撮りしようとしている荻原綾……まるで猫のようだ)