今夜19時からの阿佐ヶ谷ロフトのイベント
(この下のエントリーを参照)について、仕掛け人の吉川正文さんに先ほどお送りしたメールの一部をアレンジして転載しておきます。まあ阿佐ヶ谷ロフトだしビール飲んだりする雰囲気でしょうし、わりと流れに任せて話します! お時間があればフラッといらしてください。途中入場も全然アリだと思います。
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*【映画のプロデュース・流通】
わたしとしては、まず現在印刷中の「エクス・ポ」でいろんな人にインタビューしていく中でつかんだ感触があります。ひとつのポイントは映画を「撮る/作る」だけでなく、それを「見せる/売る/流通させる」ことへの関心や、それを語っていく必要性が強まりつつあるように感じることです。その気運の高まりは「nobody」の特集(日本映画のための挑発的資料)を読んでも感じますね。
*【ジャンルの横断? 変容・脱皮】
ジャンルの「横断」や「越境」はそう簡単ではないと思いますが、演劇と映画の境界が揺さぶられてきてる感触はあります。ただもっとそれが「貫通」するための強度と、橋渡しのための言語が必要だとは思います。
ちなみに現在開催中のフェスティバル/トーキョーのテーマは「演劇を脱ぐ」ですが、例えば小説もここ15年くらいのスパンの中で「文学を脱ぐ」という変化があったのではないかと感じています。では映画は「映画を脱ぐ」ことができるのか? あるいはその必要があるのか? ここはもしかしたら会場に来てくれたお客さんたちから大バッシングを食らうかもしれないスリリングな話になりそうですが、これから作品をつくっていく人たちにとっては必要切実な(というかもうすでにやってる)話だと思います。
*【ウェブと、祭りと、批評】
ツイッターやユーチューブ等については、ウェブ媒体の方々もいるし、あと直井さんもいらっしゃるので『ライブテープ』をはじめとする「祭り」現象についても話をしてみたいです。今回の「エクス・ポ」では、爆音映画祭の樋口泰人さんにも「祭り」の話を伺いましたが、樋口さんがいわゆる映画批評と絡めて語っていた面白い話などをご紹介できればと思います。このあたりの話は松江哲明さんや七里圭さんが登場する第二部にも接続していくでしょう。
*【東京、海外、地方、市場】
ところで日本(というか東京)は良くも悪くも、ある種の「成功」によってガラパゴス的に自閉自足できる環境がまだ残っているようです。でもそのマーケットも最早もたないのではないか、とゆう危機感(とある種の期待?)はあります。そこで海外にひらいていく選択肢もアリだし(開放せざるをえないし)、各地方・地域にポテンシャルを見い出していく人たちもいます。演劇方面で今「劇場法(仮)」の話が浮上している背景には、そんな文脈もあると思います。
トークに、いい感じのグルーヴが生まれるといいですね。